メンタルヘルス用語集
予期不安
よきふあん
予期不安とは
「また起きるかもしれない」と、まだ起きていない出来事を先回りして心配し、動悸や緊張などの反応が出てしまう不安のことです。
予期不安は、過去に怖い経験(地震、パニック発作、失敗など)をしたあとに、「また同じことが起きたらどうしよう」と先回りして不安になる心の働きです。実際には何も起きていない場面でも、考えるだけで動悸や息苦しさ、緊張といった身体反応が出ることがあります。
これは危険から身を守るための脳の正常な警報機能が過敏になっている状態と考えられており、意志の弱さではありません。ゆっくり長く息を吐く呼吸法や、「今、ここ」に注意を戻すグラウンディングなどが不安をやわらげる方法として知られています。予期不安のために外出や日常生活が制限されるほどの場合は、専門機関への相談が推奨されます。
予期不安には、「怖いから避ける→何も起きなかった経験が積めない→ますます怖くなる」というループが指摘されています。避けること自体は自然な反応ですが、避ける範囲が少しずつ広がっていくのがこの不安の特徴です。「先週より避けているものが増えていないか」を、ひとつのバロメーターにしてみてください。
その場の対処としては、ゆっくり長く息を吐く呼吸に加えて、「いま実際に起きていること」と「頭が作った続き」を分けて書き出す方法が紹介されています。不安が的中した回数を記録してみると、予想がほとんど外れていることに気づけた、という声もあります。生活の制限が広がる前に、早めに専門機関へ相談することが勧められています。
不安と「準備」を区別する視点も紹介されています。準備は具体的な行動(備蓄を確認する、経路を調べる、資料を見直す)を生みますが、予期不安は同じ考えの繰り返しで行動が生まれません。「備えをひとつ実行したら、その件について考えるのはいったん終える」というルールを決めておくと、備えることと不安にのまれることを切り分けやすくなります。
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参考情報
※ 本ページは一般的な情報提供を目的としており、医学的な診断・治療の代わりになるものではありません。
心身の不調が続く場合は、医療機関や公的な相談窓口にご相談ください。