メンタルヘルス用語集
HSP
えいちえすぴー / 別名: Highly Sensitive Person・繊細さん
HSPとは
生まれつき感受性が強く、音・光・人の感情などの刺激を人一倍深く処理しやすい気質を指す心理学の概念。病気や障害ではなく気質とされています。
HSP(Highly Sensitive Person)は、心理学者エレイン・アーロンが提唱した概念で、刺激への感受性が生まれつき高い人を指します。深く処理する・刺激に圧倒されやすい・感情反応と共感が強い・些細な刺激に気づく、という4つの特徴(DOES)で説明され、人口の15〜20%程度が該当するとされています。
HSPは医学的な診断名ではなく、治すべき病気でもありません。一方で、刺激の多い環境では疲れやすいため、ひとりで回復する時間を確保する、刺激量を調整する(イヤホン・照明・予定の詰め込みを減らす)などの環境調整が有効とされています。つらさが続く場合、背景に別の不調が隠れていることもあるため、専門機関への相談も選択肢になります。
感受性の高さは、疲れやすさと同時に強みでもあるとされています。小さな変化への気づき、深い思考、人の気持ちをくむ力、芸術や自然への豊かな感受性などは、対人関係や仕事の質に活きる資質です。「弱さ」ではなく「刺激の処理が深い気質」と捉え直すことが、付き合い方の出発点として紹介されています。
日常の工夫としては、刺激を「予算」として管理する考え方があります。人と会う予定の前後に回復の時間を先取りして確保する、イヤホンや照明で刺激量を調整する、予定を詰め込みすぎない、といった環境調整です。HSPという言葉は「だから何もできない」という制限ではなく、自分に合う環境を設計するための語彙として使うのがよいとされています。
注意点として、HSPは医学的な診断名ではないため、「自分はHSPだから」という理解で立ち止まってしまうと、治療で楽になれる不調(不安症やうつ状態など)を見逃す可能性が指摘されています。敏感さに加えて、眠れない・食欲がない・気分の落ち込みが続くといった変化があるときは、気質のせいと自己完結せず、専門機関で相談してみてください。
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参考情報
※ 本ページは一般的な情報提供を目的としており、医学的な診断・治療の代わりになるものではありません。
心身の不調が続く場合は、医療機関や公的な相談窓口にご相談ください。