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ストレス | 読了まで約5分

休職を決めきれないまま、また日曜の夜が来る|迷いを分ける整理法

休職を決めきれないまま、また日曜の夜が来る|迷いを分ける整理法
目次

日曜の夜、明日の予定を開いたところで手が止まる。休職という言葉は何度も浮かび、そのたびに検索して、そのたびに閉じている。会議の並びを見て「これを来週も回せるだろうか」と考えるうちに日付が変わる。そんな夜を何度か越えてきた方もいるはずです。迷いが長いのは判断力が鈍ったからではなく、決めようとしている問いが大きすぎるからかもしれません。休むのか、辞めるのか、続けるのか。決めるべきなのは、本当に今日でしょうか。

「辞める」と「休む」は別の選択

休職と退職は、同じ選択肢の強弱ではありません。休職は職場との関係を保ったまま距離を置くこと、退職はその関係を終えることです。

消耗しているときほど退職は最短の出口に見えますが、判断の材料がいちばん少ない時期でもあります。職場から離れたいのか、いまの状態から離れたいのか。疲れているほど区別がつきにくくなります。

世界保健機関(WHO)が挙げる職場側の要因には、過大な業務量や人員不足、長時間・不規則な勤務、裁量のなさ、ハラスメントが並びます(WHO「Mental health at work」)。性格ではなく環境の側の条件です。気力が戻らない感覚が強いなら燃え尽きからの回復も参考になります。

この記事が扱うのは「休む」側です。辞める気持ちが前に出ている方には、「会社辞めたい」気持ちが消えないときが近いはずです。

制度のあらまし

休職は、法律で一律に決められた制度ではありません。多くの会社では就業規則に定めがあり、対象になる条件、休める上限、給与の扱いが書かれています。同じ「休職」でも会社ごとに中身は違います。

よく名前が挙がる傷病手当金は、会社ではなく健康保険の制度です。協会けんぽは、業務外の病気やケガの療養で仕事に就けず、4日以上休み、その間の給与の支払いがないことを支給の条件として説明しています。支給期間は、同じ傷病について支給を開始した日から通算1年6か月とされています(協会けんぽ「病気やケガで会社を休んだとき」)。

要件も手続きも加入先の健康保険によって異なり、受け取れるかどうかは保険者や勤務先の窓口でしか確かめられません。保険証にある保険者名を手がかりに、案内を読むところから始めてください。

就業規則を開くのも窓口で尋ねるのも、申し込みではありません。決める前にできます。

決める前に分けておきたいこと

迷いが同じところを回るのは、決められない問いと決められる問いが混ざっているからです。答えの出ない側にばかり時間が吸われます。紙でもメモでも、2列に分けてみます。

いま決めなくていいこと

「復職後のキャリア」「同僚から見た自分」「何か月休むのが正解か」。どれも休むと決めたあとでなければ材料がそろいません。順番が逆になっているだけです。

この列には保留と書いて閉じます。放置ではなく、戻る場所を決めておく作業です。列が長いほど、決められなかった理由が材料不足だったと見えます。

今日決められること

残った項目の多くは、決断ではなく「読む」「聞く」で片づきます。今日できるのは、たとえばこの3つです。

  1. 就業規則の休職の条文を開き、条件と上限だけ確認する。
  2. 保険証で加入先の保険者を確かめ、案内を読む。
  3. 最初に話す相手を一人決める。上司でなくてもかまいません。

3つ目は、産業医や人事、社内の相談窓口、地域の精神保健福祉センターでも構いません。国立精神・神経医療研究センターのこころの情報サイトも、話を聞いてもらうだけで楽になることがあると伝えています。眠れない日や食べられない日が続くなら、整理より先に相談窓口を頼ってください。

今日できることをもう一つ。いまどのくらい消耗しているかを、感覚ではなく設問で見ておくことです。3分の「やさしい隠れストレスチェック」で消耗度を見てみる。答えながら手が止まった設問が、窓口で話す材料になります。料金も登録もかかりませんが、医学的な判定ではないので、受診の決め手にはしないでください。

迷っている期間の気分の上下は、後から思い出そうとすると平らにならされます。AI感情分析日記アプリ「Lumie」に日々の揺れを預けておくと、窓口で話すときの材料が残ります。

※Lumieメンタルケアマガジンは、AI感情分析日記アプリ「Lumie」を提供するチームが運営するメディアです。

よくある質問

休職できる期間の上限は決まっていますか?

法律で一律には定められておらず、上限は勤務先の就業規則によります。勤続年数や理由で扱いが変わることもあるので、自社の規定で確かめてください。

傷病手当金の申請はいつ出すものですか?

時期も様式も加入先の健康保険によって異なります。勤務先と医療機関が記入する欄があるため、休み始めのうちに保険者の案内を見ておくと動きやすくなります。

上司に切り出すのが怖いときはどうすればよいですか?

最初の相手が上司である必要はありません。産業医や人事、社外の相談窓口に先に話し、状況を言葉にしてから伝える順番でも遅くはないはずです。

休職を考えていることを同僚にも伝えるべきですか?

伝える義務は基本的にありません。どこまで共有するかは勤務先の運用によるので、人事や上司と範囲を決めてから動くと、あとが楽になります。

まとめ

休職を迷う時間の長さは、決断が遅い証拠ではありません。決められない問いと決められる問いが、まだ同じ皿に載っているだけです。

  • 「休む」と「辞める」は別の選択で、片方を選んでももう片方は残る
  • 今日決められるのは、就業規則を読む・保険者を確かめる・話す相手を決める、まで

この3つが済むころには、迷いの形が変わっているはずです。それでも決まらないなら、決断力ではなく材料が足りていないのかもしれません。ストレスの仕組みはストレス完全ガイドで整理しています。

※本記事は情報提供を目的とし、医学的な診断・治療に代わるものではありません。気になる状態が続くときは、医療機関や公的な相談窓口にご相談ください。

本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、医学的なアドバイスや診断、治療の代替となるものではありません。心身の不調が続く場合や深刻な悩みがある場合は、医師やカウンセラーなどの専門家にご相談ください。

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