メンタルヘルス用語集
感情ラベリング
かんじょうらべりんぐ / 別名: アフェクトラベリング・感情の言語化
感情ラベリングとは
「今、自分は不安だ」のように感情に名前を付けて言葉にすること。言語化するだけで感情の高ぶりがやわらぐ効果が研究で示唆されています。
感情ラベリング(アフェクト・ラベリング)は、自分が感じているものに「怒り」「不安」「さみしさ」といった名前を付けて言葉にする、シンプルな感情調整の方法です。脳科学の研究では、感情を言語化すると感情反応に関わる扁桃体の活動が抑えられ、気持ちの高ぶりが落ち着きやすくなる可能性が報告されています。
コツは「イライラする」で終わらせず、「予定を乱されて焦っている」「本当は分かってほしかった」のように、できるだけ具体的な言葉を探すことだとされています。語彙が増えるほど効果的とされ、日記やジャーナリングは感情ラベリングを日常的に練習する場として機能します。
語彙を増やす工夫としては、感情語のリストを手元に置く方法が紹介されています。「不安」ひとつでも、心配・緊張・焦り・気がかり・心細さなど濃淡があり、しっくりくる言葉を探す過程自体が感情との距離をつくります。言葉にしにくいときは、「胸が重い」「肩に力が入っている」のように体の感覚から探したり、強さを10点満点で数字にしたりする方法も入り口になります。
使いどころは、感情が動いた直後が効果的とされています。メールを送信する前、会議で発言する前、寝る前の振り返りなどに「今の自分は◯◯」とひとことラベルを付ける。日記アプリやメモと組み合わせれば記録も残り、後から自分の感情のパターンを振り返る材料になります。
ネガティブな感情だけでなく、うれしい・ほっとした・誇らしいといったポジティブな感情に名前を付けることも勧められています。良い気分の解像度が上がると、「自分は何で回復するのか」が分かり、コーピングの手がかりになります。言葉が見つからない日は、「快か不快か」と「強さは10点中何点か」の2軸だけでも十分な練習になるとされています。
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参考情報
※ 本ページは一般的な情報提供を目的としており、医学的な診断・治療の代わりになるものではありません。
心身の不調が続く場合は、医療機関や公的な相談窓口にご相談ください。