メンタルヘルス用語集
反芻思考
はんすうしこう / 別名: 反芻・ぐるぐる思考
反芻思考とは
過去の失敗や嫌な出来事を何度も繰り返し考え続けてしまう思考パターン。気分の落ち込みを長引かせる要因のひとつとされています。
反芻思考は、牛が食べ物を何度も噛み直す「反芻」になぞらえた言葉で、「あのときこう言えばよかった」「なぜ自分はダメなんだろう」といった考えが頭の中で繰り返される状態を指します。考えているのに答えが出ず、同じ場所をぐるぐる回ってしまうのが特徴です。
反芻は問題解決のための思考とは異なり、続けるほど気分の落ち込みや不安を強めやすいことが心理学研究で指摘されています。対処としては、考えを紙に書き出して頭の外に置く(ジャーナリング)、体を動かして注意を切り替える、「今考えても答えは出ない」と一旦保留にする、などが役立つとされています。
反芻が起きやすいのは、入浴中・就寝前・通勤中など、頭が手持ちぶさたになる時間だと言われています。また、未来の「どうしよう」を繰り返す心配(worry)と、過去の「なぜああなった」を繰り返す反芻は、向いている方向が違うだけで、どちらも答えの出ないループになりやすい点は共通しています。自分がどの時間帯に、どちらのループへ入りやすいかを知ることが対処の出発点になります。
見分けるものさしとしては、「考え始めてから具体的な次の行動がひとつでも決まったか」が紹介されています。10分考えて何も決まっていなければ、それは問題解決ではなくループのサインです。紙に書き出して頭の外へ置く、その場でできる家事や散歩に手を動かす、考える時間を「夜の15分だけ」と枠で区切るなど、思考を止めるのではなく置き場所を変える工夫が現実的だとされています。
特に夜の反芻には、布団に入る前の対策が有効だと言われています。寝る前に気がかりを紙に書き出して「今日の考えごとはここまで」と区切る、明日の最初の一手だけメモしておく、布団の中でループが始まったら呼吸や足裏の感覚など体に注意を移す、といった方法です。夜に出した結論は極端に振れやすいため、大事な判断は翌日の明るい時間に回すことも勧められています。
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参考情報
※ 本ページは一般的な情報提供を目的としており、医学的な診断・治療の代わりになるものではありません。
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