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感情 | 読了まで約6分

なぜニュースを見ると不安になる?心を守る情報との距離のとり方

なぜニュースを見ると不安になる?心を守る情報との距離のとり方
目次

スマホを開くと、記録的な暑さ、熱中症の速報、地震の揺れを知らせる通知。ニュースを見ると不安になるのに、指は止まらず次の見出しをたどってしまう。この夏、そんな時間が増えていないでしょうか。結論から言うと、報道で不安になるのは心が弱いからではなく、守り方は「情報を断つ」ことではなく「見る回数と時間帯を自分で決める」ことです。つらい気持ちが続くときは、厚生労働省の相談窓口案内「まもろうよこころ」も頼ってください。

ニュースで心が疲れる仕組み

悪い知らせに触れ続けると、脳は警戒を解くタイミングを失います。閲覧が長くなるほど、不安は積み上がりやすくなります。

世界保健機関(WHO)は、テレビやSNSでニュースを追う時間が長すぎるとストレスが増えることがあるとして、見る時間を制限することを勧めています(WHO「Stress」Q&A)。

不安なまま悪いニュースやSNSの投稿を延々とたどり続けてしまう行動は「ドゥームスクローリング」と呼ばれます。探しているのは安心なのに、入ってくるのは不安の材料のほうが多い。この逆転が、閲覧を止まりにくくします。

感じやすさは弱さではありません。先の読めない状況で警戒が続くのは、体が備えようとする自然な反応です。地震の速報のたびに動悸がする方は、地震の不安をやわらげる方法もあわせて参考にしてください。

情報と距離をとる5つの方法

ニュースをゼロにする必要はありません。回数・時間帯・見たあとの行動を自分で決めるだけで、受け身の閲覧は主体的な確認に変わります。

1. 見る回数と時間帯を自分で決める

速報の通知で「受け取る」のをやめ、自分から「取りに行く」形に変えます。通知は届くたびに警戒のスイッチを入れるためです。

  1. 速報系アプリやSNSのプッシュ通知をオフにする
  2. 確認する時間帯を決める(例:昼休みと夕方の2回)
  3. 1回の上限を決めて、時間がきたら画面を閉じる

2. 寝る前と起きた直後は見ない

1日の入口と出口だけは、情報から離れてみてください。WHOは、十分な睡眠が心と体の回復に大切だと述べています。夜の不安な見出しは目が冴えるもとになり、朝一番の暗いニュースはその日の気分の基調になりやすいと感じる人もいます。

3. 見たあとに3行だけメモする

不安が残ったら、3行に仕分けます。①起きている事実 ②いま自分にできること(備えの確認など) ③自分には変えられないこと。不安をそのまま書き連ねるだけでは考えが同じ場所を回り続けることもあるため、仕分ける形で書くのがポイントです。合わないと感じたら、やめてかまいません。

4. 体をゆるめる時間を先に予定へ入れる

国立精神・神経医療研究センターの「こころの情報サイト」は、ゆっくりした腹式呼吸、入浴、軽いストレッチといったセルフケアを紹介しています。先に「ゆるめる時間」を予定に入れておくと、1日の重心が情報側に傾きにくくなります。

5. 感じたことを信頼できる人と話す

WHOは、家族や友人とつながりを保ち、信頼できる人に気持ちを共有することも勧めています。そのとき「次はどこが危ないらしい」という情報の交換ではなく、「自分はこう感じた」と気持ちを話すのがコツです。

やってはいけないこと・よくある誤解

距離をとることは、無関心とは違います。ここでは、かえって不安を大きくしやすい行動を挙げます。

  • 不安なまま関連ワードを検索し続ける。答えより先に、刺激の強い見出しが増えていきます。
  • 真偽のわからない情報を、不安な気持ちのまま共有する。不安は広がりやすく、あとで訂正するのは大変です。
  • 「見ないのは冷たい」と自分を責める。距離をとるのは、関心を長く持ち続けるための準備でもあります。

編集部にも、大きな地震のあと速報を何度も確認して眠れなくなったメンバーがいます。翌日から「確認は朝と夕方の2回」と決めたところ、夜はスマホを手放しやすくなったそうです。感じ方には個人差があります。

いまの心の状態を知る・記録する

同じ見出しでも、疲れているときほど重く響くことがあります。ニュースへの反応の変化は、いまの心の状態に気づく手がかりです。こころの情報サイトも、できていることに注意を向けるのもよいとしています。

いまの疲れ具合は、自分では意外と見えにくいものです。言葉にする前の入口として、3分でできるセルフチェックを置いておきます(無料・登録不要。医学的な診断ではありません)。まずは心のバランスをチェックしてみてください。不安そのものとの付き合い方は、不安の原因と対処法の完全ガイドに基礎からまとめました。

日々の気持ちを短く記録しておくと、自分の状態の変化に気づきやすくなることがあります。AI感情分析日記アプリ「Lumie」も、感情を言葉にするきっかけのひとつとして使えます。なお、Lumieメンタルケアマガジンは、Lumieを提供するチームが運営するメディアです。

よくある質問

ニュースを完全に見ないようにしてもいい?

数日離れても困ることは多くありません。必要な情報は防災アプリや自治体の通知などに絞る方法もあり、罪悪感を持つ必要はありません。

不安で眠れない夜はどうすればいい?

画面を閉じて、吐く息を吸う息より長くする呼吸をゆっくり繰り返してみてください。眠れない日が続く場合は、医療機関や相談窓口へ早めに相談を。

共感疲労とは?

被害にあった方の映像や証言に触れ続け、自分のことのように消耗してしまう状態を指す言葉です。距離をとることは冷たさではありません。

つらい報道に触れ続けて消耗する状態については、用語集「共感疲労」でも詳しく解説しています。

まとめ

ニュースとの付き合い方を変えるのに、強い意志はいりません。決めるのは3つだけです。

  • 見る回数と時間帯を自分で決める(通知ではなく、自分から取りに行く)
  • 見たあとは3行メモで「できること」と「変えられないこと」を仕分ける
  • 体をゆるめる時間を、情報より先に予定へ入れる

ニュースに心が揺れる日は、それだけ真剣に受け止めている日でもあります。全部をひとりで背負う必要はありません。今日はまず、明日ニュースを見る回数をひとつ決めてみてください。

※本記事は情報提供を目的とし、医学的な診断・治療に代わるものではありません。

本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、医学的なアドバイスや診断、治療の代替となるものではありません。心身の不調が続く場合や深刻な悩みがある場合は、医師やカウンセラーなどの専門家にご相談ください。

Lumie のマスコット「Yume」

感情をうまく扱えない自分にさよなら。

怒り・不安・落ち込み——その感情を「名前をつけて記録する」だけで、コントロール力は育ちます。AIがその習慣を後押し。

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